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ライフ協会かながわ

私たちの務め

世の中には高齢者をめぐる様々な課題が山積しています。単に独居である方だけでなく、身寄りがない方や高齢になって頼れる方がいないという方が望んでいることと、社会が用意している福祉政策には若干隔たりがあるように感じています。

成年後見制度を一例にとってみますと、契約権限の代理人とか金銭管理といった役割が主になりますが裁判所に選出された後見人を例とすると、日常生活のサポートや身近な相談相手としての家族のような存在とはなりにくいといった意見をお聞きすることがよくあります

また、私が以前民生委員を地元で受けていた時に感じたことは、ボランティアであるからゆえにあまり踏み込んだ支援はできない、いつまで担当でいるかもわからない自分に多くを委ねてくれることは難しいといったことです。

病院や介護施設などではご家族の方ですかとよく尋ねられます。私たちは家族に代わるキーパーソンを務めていますとお答えしています。私たちの担いはこのキーパーソンとしての立場を代わることなく務める「生涯のパートナー」です。

代表理事 中嶌 透博

長女・作
なかじま です

設立の経緯

2016年の3月、同様の事業を全国で展開していた前身の団体である(公財)日本ライフ協会が解散しました。主な理由は役員による会計上の不正が発覚したことによるものです。

一職員であった私たちのもとへは会員の皆様からのお怒りの声が押し寄せました。そんな苦難の最中でしたが、私たちの支援の手を止めるわけにはいかない状況にある方、こちらの苦境を案じてくださる方、とにかく約束していた支援を継続してほしいといった方などの声を受け、大慌てで直後の5月に当会を設立することとなりました。全くゼロからのスタートとなったわけですが、背中を押してくれたのはこれまでに関わってきた会員の皆様でした。「見捨てないでくれて本当にうれしい」「あなたたちが居てくれると思うと心強い」とうれしい言葉がとても励みになりました。

団体の名称には、こんな大きな問題を起こしたことを葬り去るのではなく、教訓として掲げていくべきとの想いがあります。神奈川事務所の職員の有志で設立したこの団体が、数多ある同様の趣旨を掲げている諸団体の指針となるべく活動してまいります。

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